整骨院・整骨院の選び方

交通事故病院の先生 交通事故について

整骨院・整骨院の選び方

不運にも交通事故を受けた場合において、継続して整骨院・接骨院で治療を行うには、まず最初に整形外科などの病院で医師による診断を受けなければいけません。

東京交通事故治療ガイド
東京で交通事故に遭ったらどうすればいいのか?「東京交通事故治療ガイド」が事故後の対処法や補償の手続きについて詳しく解説します。被害者の方々が安心して治療を受けられるよう、必要な知識を提供します。

トップページにも書いてありますが、当日事故後に救急車で病院に行った翌日以降に近くの整形外科などに行き、受診した病院にて診断書をもらう(痛い箇所を全て伝える)事から始まります。

もちろんしっかりと診てくれる整形外科などの病院もあるのでしょうが、診断や診察を簡単に済ませ、湿布や痛み止めの大量処方などのケースもあるみたいです。

実際に私の場合も2週間で飲みきれないほどの痛み止めと湿布薬を大量に渡された経験があります。

最近の湿布薬は冷やすだけでなく、痛みに作用する成分が入っている(医薬品)ので助かります。

湿布薬は普通に薬局で買うと高いので、これはこれで嬉しいのですが、飲み薬は痛みを抑えるだけなので、胃も荒れるし、、、

 

整形外科の診断

ただし、病院によっては痛みがあるにもかかわらず、間隔が空いた通院で数分で「はい!今日はおしまい!お大事にね〜」で終わってしまう事もあるからです。

よって、手技に特化した整骨院や整骨院は周りの関連した部位もきちんと診てくれますので「整骨院・接骨院に行って、病院のかかり方を相談する」のがベストかもしれません。

なぜ整骨院・接骨院に相談するのが良いの?

では、なぜ整骨院・接骨院に相談するのが良いのでしょうか?

その理由を説明します。

整骨院や接骨院は地域密着型の診療を行なっていますので患者さんと先生との距離感がとても近い位置にあるというのが挙げられます。

その地域にある整形外科が
・どんな症状に対して
・どんな診療をして
・どんな診断をしているか

などを整骨院の先生が実際に通院した患者さんから情報収拾し、過去に交通事故治療などで整形外科に通った時の医師の対応、病院の評判などを把握しているケースが多いのです。
もちろん病院の評判だけでなく、その地域の美味しいお店やさんや安いスーパーなどのお店など、幅広い年齢層の患者さんとの日常会話で地域の様々な情報に詳しい場合が多いです。

病院で「レントゲンで異常が無い」と言わるのには、軟組織はレントゲンで異常は分からない(分かりにくい)というケースが想定できます。であるにもかかわらず病院によってはCTなどを行わない診断や、湿布や痛み止めの投薬、大量処方だけ行われている所もあります。

交通事故治療に強い信頼できる整骨院の先生に「どの病院が良いか?」を聞くのがベストです。

ただし、整骨院や接骨院の先生は医師ではないので、交通事故治療においてはまず最初に「整形外科に行って医師に診断書を書いてもらう」という事が必要なのです。

よって、「交通事故の場合はまず整骨院・接骨院で整形外科(病院)のかかり方を聞く!」

これがベストだと考えます。

確かに交通事故の初期症状などの痛みや炎症に対しては鎮痛剤や抗炎症剤は有効だと思いますが

「痛みが引いた=完治」という事では無いのです。

これは歯科医院での虫歯の治療と同じく、削って埋めてというのは処置であり痛みが引いただけなので、根本的に虫歯が治ったという事にはならないのと同じです。

病院で行う治療と整骨院で行う施術と、医師と施術者の権限が異なりますので、整骨院・接骨院に行ってどの整形外科に行けば良いのかを聞くのが良いでしょう。

ここで注意

保険会社は交通事故を受けた被保険者に対し、整骨院・接骨院で交通事故治療施術を受けることとても難色を示しますが、「整骨院や接骨院での施術を受けてはいけない」などの決まりは一切ありません。

もし保険会社から「整骨院での通院は認めません!」と言われたら、なぜ認められないのか?というのを文章でもらうのが望ましいです。

痛みがあるのにもかかわらず、診断書が出ているに通院が認められない理由をはっきりと保険会社の担当者に聞くのが良いでしょう。

どの整骨院・接骨院に行けばいいの?

交通事故治療で整骨院・接骨院を選ぶ場合には、普段行かれている院でも良いのですが、交通事故に関する知識や特有の症状へのアプローチ方法が異なります。

この項目では、まず施術における技術面などから考えてみたいと思います。

歯科治療の場合の歯科医院探しでも同じようなことが言えるのですが、一般的な虫歯の治療は近所の歯科医院でも大差は無いと思います。

ですが、インプラント治療やセラミック治療など特定の症状に特化した自費治療では、歯科医院ごとの技術や経験の差が出てきますので、一度リセットして治療経験が豊富で長く通える歯科医院選びをするのが望ましいです。


それと同じ様に交通事故の治療を行う場合は経験と知識がある院を選ぶのが良いでしょう。


病院では主に外科的治療、注射や投薬などが主なのに対し、整骨院では手技療法や電気療法などを用いて身体を本来の正しい姿勢などに整復させるのが主です。

上記の項目にも記載してありますが、整骨院や接骨院は薬を使わずに、筋肉や腱、筋膜などの軟組織へのアプローチが主体となり、捻挫、脱臼、骨折(外科手術を伴わないもの)の専門家ですので、経験豊富で、身だしなみや院に清潔感があり、どの整形外科に行けば良いのかなどのアドバイスを親身にしてくれる先生がいる院に行くのが良いかと思います。

選び方

5つのポイントで選び方をまとめてみました。
普段の場合と交通事故での治療の場合も含めてですのでいろいろ参考になると思います。

1、【技術について】
手技に特化した根本治療をメインとする柔道整復本来の伝統療法に加え、西洋医学と東洋医学の両方の考えを取り入れた整骨院・接骨院も現在は増えていますので、そのような知識と技術を持った経験値の高い整骨院・接骨院を選ぶのが良いでしょう。


「筋膜リリース」など、最近TVで取り上げられた有効的な療法などを取り入れているところも多くあり、お医者さん主催の勉強会などに参加して手技向上に取り組んでいる先生も数多くいます。

肉体的苦痛の原因となる痛みを取り除くことも必要だと思いますが、その根本から改善しなければ精神的苦痛は大きくなり、時間が経過してから交通事故を受けたことによるむち打ちなどの症状に悩まされる続ける可能性もあります。

2、【身体の知識について】
交通事故治療などの症状において、痛みの原因となる箇所の特定や、患者さんのお仕事などの日常の生活習慣などをきちんと理解、把握できる施術者のいる整骨院・接骨院が望ましいでしょう。

ベテランの先生などではこうした知識や経験が豊富で、多くの患者さんを診ていなければ出来ないことも数多くあります。

むち打ち(ムチウチ)などではその時だけ一時的に良くなっても、後々に症状となって表に出て来ることがあるのでベテランの施術者が勤務している整骨院・接骨院を選ぶのがベストです。

冬になると首が痛くなる。

歳を取ってから痛くなる。

その時では遅いのです。
そのような症状の方は多くいらっしゃいます。

3、【保険の知識が豊富】
交通事故後に休むわけにもいかず、痛い箇所を我慢しながら仕事に通わなければ行けない患者さんもいらっしゃるかもしれません。

仮に、保険会社から休業補償が出る場合でも仕事は待ってくれないという状況の患者さんは、痛いのを我慢した分、怪我が悪化する場合もあるでしょう。


事故による精神的な負担は、仕事も抱え、痛みを抱え、様々な事が重複することでしょう。
精神的負荷が大きい状況では、整骨院でいくら施術を受けたとしてもなかなか良くならないということも想定できます。

その上、事故後数ヶ月で保険会社から補償を打ち切られることも少なくありません。

最近、整骨院・接骨院では患者さんの交通事故後の患者さんの精神的負担を取り除くために弁護士事務所や法律事務所と提携し、保険会社や事故加害者との示談交渉を専門家に任せ、患者さんには安心して治療に専念してもらうという方法を採る院も増えてきました。

このように、ただ単に施術を受けるだけではなく「ライフアドバイザー」的に心と身体の両方を面倒みてくれる親切な整骨院・接骨院の先生と出会い、的確な良いアドバイスをしてもらえる院を探す事が大事だと思います。

4、【高性能な電気療法機を導入している整骨院】
ES-530などの高性能の電気療法機、超音波装置を導入している整骨院・接骨院もオススメです。

理学療法機器es530

理学療法機器ES-530(伊藤超短波株式会社)

手技ではどうしても取りきれない痛みがある場合など、深層部に直接刺激を与えることができ、筋肉疲労時や、骨折後に骨が早く着くなど早期回復が見込めるのが特徴です。
この装置は多くのプロスポーツ選手も使用しており、手技と併用するとより効果が高いと言われています。
「骨の再生を促す効果がある」と歯科業界にも口腔内専用の機械が開発されていたほどです。

このような機器を導入している院は設備投資にも費用を掛けており、新しい療法など、日頃より勉強も行なっているところが比較的多いかもしれません。

5、【医療なので当たり前ですが】
整骨院・接骨院は、位置付け的にお医者さんではありませんが、れっきとした医療人です。整骨院での治療は、「治療」と表現するのは認められていませんので、一般的には「施術」と言われていますが、柔道整復師は怪我の場合には保険請求が行える立場ですので医療と言えると思います。

そうなると、施術を行う場所は医療機関と同じく「清潔感」が求められるのは当然です。


「身なり格好がきちんとしている事」

「院内が程よく清掃が行き届いて清潔である事」

お医者さんと同じく患者さんから「先生」と呼ばれる立場なので、清潔なのは当然といえば当然であり、最低条件だと思います。

鍼灸治療で使われる鍼なども使い捨てのディスポーザブルタイプのものを使用していますので、衛生面も清潔で安心です。

このような5つのポイントを参考に整骨院・接骨院を選ぶのが良いでしょう。

こんな整骨院・接骨院にはいかない!施術者の質

スタッフがコロコロ変わる、辞める整骨院・接骨院

これは歯科医院など、ほとんどの個人開業の院にも共通しますが、スタッフが辞めたりしてコロコロ変わるような院は敬遠するべきです。

スタッフが良くやめると言うことは、働く環境が良く無いケースがほとんどで、何かしら人材育成や経営方針に問題がある場合が多い可能性があります。

スタッフが長く働く環境が整っている院は、技術面はもちろん、患者さんの体の具合などの状況をスタッフ同士で共有している場合も多く、連携がとれている事が多いです。

暇を持て余している整骨院・接骨院

最近は「完全予約制」や「予約優先」の接骨院が多いです。

ですが、いつもガラガラ

患者もいないのに何もしていないという整骨院は避けるべきです。

技術、人柄が良い所には自然と人が集まるものです。

接客面(接遇)などでは組織的に無理に作り出された笑顔よりも、施術者個人の自然な笑顔や自然な話ができる人に多く人が集まる傾向にあると思います。

安売りする整骨院・接骨院

「60分○○円」など値段の安さで患者さんを釣る作戦の接骨院は、ハッキリ言ってガラガラのところが多いはず!安くして人が集まるなら普段から人で溢れているはずです。

その近辺の接骨院がいっぱい人で溢れているようなところがあるならば、そこと比較してきっと何か差があるのに違いありません。

接骨院は問診票などを記入する時間もあるので、時間いっぱいにマッサージしてもらうという事は無いと思います。

だったら「まだその辺のマッサージの方が良いわ」という人も少なくないと思います。

なので、ガラガラで安売りするような所は正直お勧めできません。

技術があっても人が来ないという事は、接遇も含めて人の差が出ていると思います。

交通事故治療の場合も含めて多少お節介すぎるぐらい面倒を見てくれるような、距離感が近く、密接してくれる施術者の方が信頼できると思います。

覚えておこう

1、自賠責保険適用での注意

施術者(整骨院・接骨院側)が保険会社に提出した証明書及び費用明細、レセプト(診療報酬請求明細書)の内容に誤りがあった場合には自賠責保険金の詐取として法的に罰せられることがありますので注意が必要です。
念のため施術を受けるご本人でもこれらの情報をご確認下さい。

2、保険診療(健康保険)

健康保険でマッサージを受けれると思っている患者さんがいらっしゃいますが、慰安目的のマッサージ施術には健康保険は使えません。
歯科診療でも同じく、インプラント治療など自由診療での治療箇所は「欠損歯」扱いになりますので、それに関する治療は自費扱いになるのです。
怪我以外で保険診療を行った場合は施術を受けた方も返礼しなければならないので注意が必要です。

対症療法とは?

風邪をひいたら内科。
中耳炎、外耳炎は耳鼻咽喉科。
歯が痛くなったら歯科。
日本の医療のほとんどは専業、分業になっています。

しかも、多くの方が症状が出てから病院に行かれることと思います。

最近の医療は、症状が出てからだけではなく、「そうならない様に」と「予防」に力を入れています。

交通事故の治療においては突発的なので仕方がない事ですが、事故をもらってしまった事により症状が出てくる可能性があります。

骨折したら最初は整形外科だと思いますが、整骨院・接骨院で主に行われる手技療法と上記のようなES-530のような電気療法も併用すると、骨折の回復も早く、痛みが早く引いたり治療期間が短くなる可能性もあります。

痛みを取るだけなら手っ取り早く「薬を飲めば!」と皆さんは思うかもしれません。
ですが、鎮痛剤などの薬は一時的に痛みを抑えているだけで、根本的に治ったことにはなりません。

交通事故の場合だけに整骨院・接骨院に通うのでなく、普段からそうならない様な身体作りで健康を維持していくのも大事かもしれません。
可動域の改善、
ロコモティブ症候群予防、
怪我をしない身体作り、など親切にアドバイスしてくれる知識と技術のある先生に出会うことです。

交通事故治療だけでなく、普段からそのような意識を持って施術を行なっている整骨院・接骨院に通うのが良いかもしれません。

《解説》

1 病気の原因に対してではなく、その時の症状を軽減するために行われる治療法。痛みに鎮痛剤を与えるなど。姑息 (こそく) 的療法。⇔原因療法。

2 根本的な対策とは離れて、表面に表れた状況に対応して物事を処理すること。「対症療法では問題は解決しない」

対症療法とは?

後々の自分の身体のことを考えたら、薬を飲んで痛みが引いたから完治というような考では無く、本来の身体に戻すことを考えるのが良いかもしれません。